例えば 冬休みに楽しもうと思って1回 明るく髪の毛を染めて それから学校が始まる前に黒く戻す。 学生さんの場合はそういったことが割とあるんではないかなと思います。
そしてその後で春休みになった時に明るくしようということで オーダーを受けるのですが 残念ながら そんなに簡単なわけにはいかないことが多いです。
白髪染めの薬で黒染めをした髪の毛と元々の黒い髪の毛 というのは 色素が違うために 抜け方が全く違うということがわかってもらいにくいのが原因だと思います。 なぜなら 見た感じが全く同じように 黒い色をしているからではないかなと思います。
髪の毛の中に含まれてる 元々の色素はメラニン色素と言います。 このメラニン色素は ブリーチ と言って 過酸化水素 などで 簡単に 色素を 明るくすることができます。 ところが 毛染めで染めるための色素 というのはメラニン色素ではなく 毛染めの色素といいまして とても簡単に明るくならないようにできてる色素 で ブリーチ では 明るくなりにくい 特徴を持っています。 この状態、履歴で色素の部分を明るくなるまで 薬を作用させようとすると 髪の毛の負担がものすごくかかり ダメージなると思います。 なぜなら髪の毛の色素を明るくする前に 髪を構成している物質や 間充物質などを壊してしまうから なんです。そのせいで髪の毛の中がスカスカになってしまいキューティクルが浮いてきて 非常に引っかかりやすい髪の毛になり 髪の毛の重さも パサパサになって軽い感じになってしまいます。 黒染めは もう明るくならないもんだと思って いただけた方がいいと思います。 「傷んでも構わないので もう一度ある程度の明るさまで戻したい、明るくする時に相当傷む」ということを分かってていただけると 後で後悔をしない ブリーチになると思います。
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