外国から来る 雑誌の グラビアのヘアスタイルを見てると 「素敵だな」と思うのですが なかなか それそのものを 日本人の髪型に落とし込む というのは非常に難しいところがあります。
何が難しいかと言うとまず 骨格が違う。
骨格の違いは2つあって1つは顔立ちです。 顔の輪郭のバランスが西洋人と日本人では違うということです。
どう違うかというと やはり 西洋人の方は面長で バランスのいい顔立ちをしてますが日本人の場合はやや 横が幅があるので 同じヘアスタイルを作った場合 バランスが違って見えて違和感を覚えます。
それからもう一つは 後頭部の問題です。 後頭部がいわゆる 絶壁では最近はないんですが… だけど 西洋人の骨格というのは 前後方向にとても長い 頭骨をしています。 日本人の場合 残念ながら そこまで前後の奥行きがないので やはり 同じヘアスタイルを作った場合でもバランスが悪く見えます。
そこで何世代前 かの 美容師さんたち(萩原宗先生 So Hagiwara)が 西洋に行ってジオメトリックなブラントカット (サッスーンが有名ですね)勉強をし日本に持ち帰って日本人に向いている ヘアスタイルを 考えてベースを作った時期がありました。
結局 日本人は髪質がその当時 特にそうなんですが 髪質が重く そして コシがあって 落ち着いて くれるのですが、逆にふわっと動かすことが非常に難しい髪質である。 もう1つは 髪の色も暗いので動かしてもやはり 軽やかに見えにくい そういう髪質だということで。
じゃあどうしたらいいかと言うとそういう部分を 切り捨てて 落ち着いたヘアスタイル黒髪に似合うヘアスタイル それから 日本人の骨格のバランスにあったヘアスタイル それを取り入れて日本人特有の髪質と骨格を活かしたということになると思います。
しかしながら 最近思うことがあるのですが 特に小さいお子さんで とても髪質が柔らかく 髪の色の軽い 薄い色素の 子供が ちらほら 目につくような 気がします。 手足も非常に長く 外人さんのようになってきてるんじゃないかな と感じます。仕事をして頭を触らせていただいても小さい子供さんの頭の形はとっても良くなっていると思います。 これからの 世代の方はもっと いろんな ヘアスタイルの可能性を秘めているんじゃないかと期待をしております。
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